01滝あそび①
キャニオニングで滝の中へ。

キャニオニングの聖地といえば群馬県のみなかみ町。1998年に日本ではじめてキャニオニングのツアーが開催された土地なのです。みなかみ町に着いたけれども、この日はあいにくの小雨模様。山の天気は読めません。でもこの雨があるからこそ豊かな山の緑が保たれてもいる。2000年にスタートした日本初のキャニオニング会社「キャニオンズ」にお邪魔しました。

挑戦するのは加藤木空(コア)君。到着してレクチャーを受けたらさっそく用意です。ポルトガル人ガイドのヌノさんがやさしく手伝ってくれてウェットスーツを着て、手際よく装備を付けていきます。でもなんだか不安そうな顔……。海辺の街に暮らすコア君、普段は地元の海でサーフィンをするくらいだから水への恐怖はないけれど、キャニオニングは初体験なのです。でも、そんな理由以外にも不安そうな顔には別の理由があって……。

実はこのキャニオニング体験には相棒がいたのです。参加予定だった慧人(ケイト)君(写真左)がキャニオニングツアー前の昼ごはんまでは元気だったのですが、ツアー直前に熱が出てしまったので参加を断念したのです。ということで、コア君ひとりでの参加になったというわけです。そりゃあ、不安にもなるよね。でも、コア君、がんばれ〜。

コア君、覚悟を決めて滝に向かいました。「キャニオンズ」からすぐ近くの利根川源流域です。まずは肩慣らしならぬ、滝慣らしの時間。ツアーにはもうひとりのガイド、大輔さんが付いてくれます。信頼できるガイドさん2人のサポート体制だから安心です。大輔さんの導きでまずは水の温度を体感して、ウェットスーツとライフジャケットを装着しているからしっかりと体が浮くことを確認できたら、目の前の滝の上部へと向かいます。

大輔「この小さな滝を滑ってみようか」

コア「うん」

大輔「うしろ向きでね」

コア「えっ? うしろ向き?」

大輔「大丈夫、行ってみよう!」

コア「マジか!」

「マジか〜!」と叫びつつもうしろ向きで滝にダイブしたコア君。水面に浮き上がってくるとこの笑顔! 「めっちゃ気持ちいい〜」とのこと。ツアー開始前に不安そうだった表情はどこかに飛んでいったようです。

川の水の冷たさと滝の勢いに慣れたところで、次はもっと上流を目指し、本格的なツアーが始まります。

ここで改めてメンバーをご紹介。左から「キャニオンズ」ガイドの天野大輔さん、コア君、同じくガイドでツアーリーダーのヌノ・コスタさん。

「みなかみエリアは春夏秋冬がはっきりしていて、それぞれの季節でワールドクラスの自然を体験できるんです。アウトドア・アクティビティのフィールドとしては、多くの可能性を秘めた特別な場所だと思います。体で自然を体感できるキャニオニングは、アドレナリン、自然とのふれあい、ロープワークを組み合わせた素晴らしいアクティビティなんです」と、みなかみの自然の魅力に惹かれてこの地にやってきたヌノさんがそう教えてくれました。

車で川の上流まできたら、そこからゆっくりと川を下って、目的となる大きな滝を目指します。途中にある小さな滝でウォータースライダーをしたり、流れがゆるやかでプールのようなところではプカ〜ッと浮いて流れたりして、渓谷の自然を楽しみながら先に進むというわけです。濡れた石は滑るし、川の水の勢いもすごいけれど、ガイド2人のサポート体制がバッチリだから安心です。大自然の中で全身を使って川の中、滝の中へと入っていくことで、見るだけでは絶対に得ることができない自然との一体感を感じることができるのです。楽しみながら川を下っているとやがて「ドドドドドドド〜!」と、ものすごい水の轟音が聞こえてきました。

音の正体はこの滝です。めちゃくちゃ大迫力! これにはキャニオニングツアーに慣れてきて、ずっと笑顔だったコア君の顔にも緊張が走りました。

大輔「最後にこの滝を滑るよ〜」

コア「マジか!」

マジなんです。この大きな滝をどう滑るかというと、まずはロープで宙吊り状態で滝の中腹まで下ろされてから、ロープをリリースして滝つぼにドボン! という作戦です。

滝の中に見えるのがコア君。上でヌノさんが掴んでいるロープを使って滝の中を下りていきます。ものすごい水量の滝にもみくちゃにされて、当の本人はなにがなんだかわからなくなります。「◯◯◯◯××××!!!!!!!!!!!」と、コア君なにやら叫んでいますが、滝の轟音でまったく聞こえません。おそらく頭の中は真っ白になっていることでしょう。

ヌノさん&大輔さんのかけ声と共にロープがリリースされて、急降下! ズボッ! と一瞬で滝つぼにダイブです。

やがて浮かび上がってきたらこの顔! 「ヒュ〜! やばいよこれ!」とコア君。目が覚醒しちゃってますね(笑)。今回のキャニオニングツアーの最難関セクションを終えたらもう怖いものなんてありません。「ここで飛び込みもしたい!」と勢いづいてきたコア君。

巨大なウォータースライダー体験をした滝の傍にある岩によじ登っては、滝つぼに何度も飛び込みを繰り返すコア君。この滝つぼジャンプだって5mくらいの高さはあるんですけど、アドレナリン全開の彼にとっては余裕なことのようです。

で、この顔! 「キャニオニングどうだった?」と聞くと「サイコー!」とコア君。最高の笑顔と最高の感想、いただきました。

「ツアーに参加する人それぞれがチャレンジしてなにかを克服した後の笑顔を見るのがたまらないですね。達成感を体で感じた後の純粋な笑顔は最高です。一緒にキャニオニングしている時点でお客様もキャニオニング仲間と思っているので、仲間と一緒に楽しんでる気分なんです」と大輔さん。

大自然の中のアクティビティを楽しむには、危険というリスクも避けては通れないものだけど、たしかな技術と経験を積んだガイドのおふたりのおかげで日常の暮らしでは絶対に感じることができない自然体験ができました。ヌノさん、大輔さんありがとうございます!

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02

滝あそび②
滝とたき火とBBQ。

熱狂のキャニオニングから2日後。この日は晴れ。気温は30℃。このうえない滝日和です。ケイト君も完全復活、ふたりで滝に打たれましょう。滝に打たれるというと「滝行」を想像するかもですが、白装束じゃなくてぜんぜんOK。真夏のとんでもなく暑い日に自然の中で滝に打たれるというシンプルなアクティビティは、キャニオニングに続いて月刊ロゴスのこの夏のおすすめです。滝に打たれて体が冷えたら、あたたか〜いたき火&楽しいBBQが待っています。

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