01おEDOでござる！
お江戸を楽しむには、装いからじゃ！
ということで、まずは浴衣選びへ。向かったのは、浅草伝法院通り沿いにある、ねずみ小僧が目印のリサイクル着物店「今昔きもの龍巳」。
店主が、おすすめを次々に出してくれます。浴衣の着丈は、着物より短めで涼しく着るのが粋なんだそう。たくさんあって迷っちゃう……。気になるものは片っぱしから合わせてみることに！
まるで着せ替え人形のように次々と浴衣を着ていく奥方の匠美（なるみ）さん。あとから見比べられるよう、一着ごとに殿方の瑶太（ようた）さんがスマホで撮影していきます。
瑶太さん自前の浴衣との相性も考慮して、本日の装いにはクリーム色にトンボ柄の、明るく涼しげな浴衣を選びました！
聞いてびっくり、なんと浴衣一着1,000円〜3,000円程度。安っ！！！
ダンサーの匠美さんは、あまりにリーズナブルなお値段に、もうひとつ、黒い浴衣をお稽古用としてご購入。
いや〜、お似合い！ とっても素敵です。
浅草観光では、浴衣や着物はレンタルが主流ですが、「買っちゃう」という選択肢もあったとは。その場で着付けもしてくれるので、リサイクル着物店「今昔きもの龍巳」、穴場ですね。
身が整ったところで、いよいよはじめての人力車へ！
今回浅草を案内してくださるのは「時代屋」さん。人力車のみならず、日本の伝統文化や各種演芸も提供している老舗です。
本日の俥夫（しゃふ）の鈴木さんです。よろしくお願いします！
俥夫（しゃふ）とは、人力車のドライバーさんの呼び名で、鈴木さんには、俥慈松（くるま しげまつ）といういなせな俥夫名もついております。これはベテラン俥夫さんだけに付くんだそう。俥夫歴16年、大ベテランの鈴木さんの浅草案内、楽しみです！
浅草観光に来たら、必ず全員が立ち止まる場所。雷門の提灯の前は、記念撮影をする人々でいつも賑わっています。雷門提灯の両脇には、風神さまと雷神さま。元々はこの二神の名前から、「風雷神門」と呼ばれていましたが、いつの頃からか「雷門」と略して呼ばれるようになったそうです。
ちなみに、雷門を潜り抜けて参拝に向かうと、お寺おなじみのおみくじがありますよね。浅草寺のおみくじは凶がよく出るなんて噂も。さぁ、あなたはどうでしょうか！？ たとえ凶が出たとしても、運気はこれから上がっていく一方だから大丈夫！ くらいの心持ちでいましょう（笑）♪
はいっ！こちらに見えているのが、高さ634（ムサシ）m、世界一高いタワーで有名な東京スカイツリーですね。
えーーー、心に曇りのない人にはタワーのてっぺんまでよく見えていると思います。わたしは……足の部分がギリギリ見えます、はい。
台東区のホームページによると、2018年の浅草の年間の観光者数は、5,583万人。某人気テーマパークの同年の年間来園者数は約3,256万人と発表されていますので、浅草の観光客は、それをも大きく上回っているということ！
そう考えると、浅草って相当人気な場所なんですね〜。やはり外国人観光客の多さが差をつけているのでしょうか。
なんといっても大晦日から三ヶ日にかけての参拝客数は280万人を超えると言われています。ひょえ〜！
所変わって、浅草オレンジ通りのイメージキャラクター、オレンテくん。
なんで手なのだろうと思っていたら、
浅草公会堂の正面に並ぶ「スターの手形」と、伝統技術や丁寧な手仕事のお店が集まる商店街ゆえの「職人の手」の象徴だそうです。そして赤いお口は「ますかけ線」という強運の手相！ なるほど、運の強そうなキャラクターです。
伝法院通りには、「今昔きもの龍巳」の屋根にいたねずみ小僧だけでなく、歌舞伎の「白浪五人男」の人形があります。むしろねずみ小僧はおまけで、五人男がメインと言ったほうが適切かもしれません。
「白浪」とは歌舞伎では「盗賊」を表します。つまり泥棒五人組ということですね。
屋根の上から、狙ってます……。
我こそはと必ず目に留まる場所から、ただ歩いているだけでは見つからない場所にもいるので、白浪五人男とねずみ男の合わせて六人を探すのも、浅草めぐりの楽しみ方のひとつです。よっ〜〜〜！
小一時間の乗車を経て、浅草演芸ホールを終点に。
記念にパシャリ！
匠美さんが降りる時にサッと手を差し伸べる、瑶太さんの紳士な姿をキャッチ。
乗車の感想をおふたりに尋ねると、
「心地よく座っていられるよう、人力車のスピードや荷重の調節がすごい！ もっと鈴木さんのお話を聞きたいのでもう一度乗りたい。」
とのことでした。
もう一度乗りたいと思わせる鈴木さん、本当にさすがです！ 素晴らしい人力車体験をありがとうございました！
さーて、お腹が空いてきたぞ〜！ びぃびぃきゅ！ びぃびぃきゅ！
