おうちで夏祭り

VOL.116

おうちで夏祭り

誰もが忘れられない年になるであろう2020年。そんな夏だからこその、人それぞれ、家族それぞれの夏の心残りがあったことでしょう。今回、取材に協力してくださった北原家の夏の心残りは、ズバリ!「子供たちが夏祭りを体験できなかったこと」でした。そこで月刊LOGOSがひと夏の夢を叶える北原家のお手伝いと、その様子を見守らせていただきました!

撮影&MOVIE/関 暁  取材・文/竹内順平(BambooCut)

01おうちで夏祭りMovie

02あなたもおうちで夏祭り ここがEnjoy Point!

LOGOS印の手作り
縁側にある「3W
上の動画を見て「いやいや、こんなのマネできません…」と思った方もいることでしょう。ご安心ください! 特別な魔法を使ったりとか、権力を駆使したりとか、そんなのひとつもありません! ここでは夏祭りを演出するために使用したアイテムや購入場所、ちょっとした工夫などを紹介していきます。これであなたも、おうちで夏祭り!

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03

 毎年年末に「今年の漢字一文字」が大きな書で発表されますが、2020年は一体なにになるのでしょうか。変化の「変」? ソーシャルディスタンスの「離」? まさかまさかの「酒」? そんな「コロナ関係」の一文字になることは間違いないであろうと想像できるほど、言うまでもなく全世界の人の生活や心境や価値観に変化があった年だと思います。
 今回の取材に協力してくれた北原家にももちろん変化がありました。父の昇さんは幼稚園の先生で、お母さんの沙織さんは専業主婦。長男の昴くんは小学生で、長女の美沙ちゃんは幼稚園児。つまり今回のコロナの自粛期間中は全員一緒にいる時間がほぼ毎日。コロナ前に比べて圧倒的に増えました。
 北原家は2年前にはじめてキャンプをして、お父さん自身、達成感も感じられたし、家族も喜んでいるようにみえたし、それがうれしくて年3回ぐらいのペースでゆるりとキャンプに行くようになりました。キャンプをするたびに「次はこうしよう」とか「新しくあれを買ってみよう」とか、すこしずつアップデートされていくのが楽しくて今でも続けているそうです。
 しかし、コロナの影響でそんな「キャンプの楽しみ」にも変化がありました。
 父の昇さんはあらためて「家族と過ごす時間の大事さ」に気が付いたと言います。コロナ前は平日に働いてヘトヘトに疲れて帰ってきて、土日は妻と子供たちの行きたい場所に連れて行ってあげているという生活で、それが嫌だったということではなく、どこか「楽しませよう」みたいな家族サービスに努めるお父さんでいたようです。
 それが一変、「自分自身が楽しもう」という姿勢に変わりました。「自分の楽しみのためにキャンプを企画して、そのキャンプに家族を誘って付き合ってもらっている気持ち。それが心から楽しいし、ちゃんとお父さんとしての家族サービスが含まれている心持ちでいられる」と昇さんはちょっと気持ちよさそうに言っていました。
 一方で母の沙織さんからすれば、平日はずっと子供の面倒を見ながら家事をしていたのが、キャンプにいけば勝手に旦那がいろいろとやってくれるから、楽チン。なにより子供たちは家にいればアニメを見たり、ゲームをしたりしているのがキャンプに行ったら何もないはずなのに、ないならないなりに工夫して勝手に遊んで楽しそうにしてくれる。不思議とグズったりもしなくなるし、なにかとキャンプに行くのはいいことばかりなんだとか。
 「こだわりがないことがこだわり」というのが北原家のキャンプを楽しむための秘訣のようです。こだわりすぎると気持ちが義務のようになってしまったり、無理をしたりしてしまうので、すこしずつアップデートしていく。そんな北原家のお父さんは「おうちで夏祭り」の後日、ロゴスショップに行ってアイテムを2時間ほど眺め、すこしアップデートしてから、翌週の土日にまた家族とキャンプへ行ったそうです。


 ごあいさつが遅くなりました。本号から月刊LOGOSの編集長となりました竹内順平です。ここ3年ほど前編集長の唐澤さんからライターとしてのご依頼をいただいて月刊LOGOSの秋キャンプに行ったり、ひとり旅をしてはキツネに会ったり、タヌキを探しに行って池に落ちたりしていました。
 前号で唐澤さんから「ペグダウンを知らなかった男」という紹介をしていただきましたが、お恥ずかしながら本当の話です。
 僕の家族はあまりアウトドアという言葉が似合うような生活スタイルではなく、家族とキャンプに行ったことなんて一度もありません。ましてやぼく自身が東京生まれ東京育ちで、まわりに自然がない環境のなか、お芝居が大好きなので舞台創作に没頭する学生生活を送っていました。つまりロゴスと出会うまでは、いえ、唐澤前編集長に出会うまではキャンプの「キャ」の字にかすったことがないのです。
 じゃあ、なぜこの仕事を受けるの?
 そう思いますよね。それは、そんなキャンプ超初心者の僕だからこそ感じることができる良いところとか、おもしろいところとか、つまらないところとか、めんどくさいところとか、いろんなことをいちいち感じられると思ったからです。そして、みなさんとそれをいちいち共有できるような企画をたくさん作っていけたらと思っています。
 大前提に、僕はまだキャンプのこと、そんなに好きじゃないです。嫌いなわけではないです。「好きになっていない」という状態です。今までの月刊LOGOSを見ていると「人」の魅力や「旅」の魅力をたくさん感じられます。だからこそ、そんな企画や取材を通してキャンプの魅力を知れたり、成長したり、好きになったり、もう、いろんな可能性があってワクワクしかない! なにより新たなジャンルに出会わせてもらえることなんて人生であと何回あるかわからないことです。だからこそ、お願いしてもらえた分を倍返しする思いでお仕事を受けさせていただきました。
 というタイミングで、はい、コロナです。書きながら切なくなったのでもういちどだけ書いておきます。コロナです。もうタイミングが悪すぎて笑けてきます。しかし、この状況で見るロゴスの掲げた「Enjoy Outing!」というコピーはコロナ以前よりも色が違って見えるどころか、より輝いた、なんだか希望を感じる言葉に見えました。これから何号分を自分が編集長として担当させてもらえるのかはわかりませんが、月刊LOGOSを通じて読者のみなさんと一緒に「Enjoy Outing!」できたらと思います! どうぞ、よろしくお願いします。


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