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home > 月刊LOGOS > vol.106 Autumn Camp 201Q
月刊LOGOS
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さて問題です。家族がテーマの「秋キャンプ」。恒例となりましたが、今回で何回目でしょうか? 正解はなんと8回目。今年の主役はおふたりともデザイナーの北田夫婦と娘さんの悠理ちゃん。北田家3人で越後妻有に行ってきました。悠理ちゃんの口癖は「なんで?」。好奇心旺盛でどんな些細なことにも「?」がつきもの。そんなQuestionだらけな「秋キャンプ201Q」の様子を、どうぞ。
撮影/関 暁  取材・文/竹内順平(BambooCut)

こんな都市伝説をご存知でしょうか? 「東京と新潟を結ぶ関越自動車道は田中角栄の自宅と実家を繋いだ道である」。ま、都市伝説ですけどね。そんな関越道沿いにある新潟県の「越後妻有」はご存知ですか? LOGOSの2020年NEWアイテムを用意しての紅葉キャンプは、「大地の芸術祭」の里であるこの場所をEnjoyしてきました。その様子を、どうぞ。

11月2日。東京からクルマで約4時間のところにある越後妻有へ。今回のゲストファミリーは東京都在住の「北田家」です。

先に現地入りして準備万端な取材班ですが、北田家が3連休の渋滞につかまってしまいました。あたりはすっかり夜に。

北田家が到着! お疲れにも関わらず、5分後には娘の悠理ちゃんが画材を見つけてお絵描きを開始。

一生懸命「あき」と書いてくれました。下には自分の名前もしっかり記入。絵も上手だし、レイアウトも完璧!

今回の主役、北田家のみなさん。右からお父さんの進吾さん。娘さんの悠理ちゃん。お母さんの由佳里さんです。

それではさっそく、おもてなししていきましょう。まずは、かぼちゃとキノコのシチューで温まってください。

北田家父の大好物=生ハムとサラミ。新製品の「アイアンウッド囲炉裏サークルテーブルL」との相性ぴったり。

悠理ちゃんも一緒におつまみづくりのお手伝い、「炭火もも焼き器」で銀杏を焼いてくれました。

そして、本日のメイン料理! さぁ、中身はいったいなんでしょうか? ヒントは「新潟」×「秋」=「?」

正解は、秋の風物詩「栗ごはん」! もちろん編集部もいただきました。すこししょっぱさもあって、うまい!

グランベーシック チェアfor2専用カバー」の上で天使が寝ようとしています。かわいすぎます。反則です。

「私にも飲ませて」の図。仲のよい北田父と母。なぜでしょう? めちゃめちゃキュンときてしまいました。

悠理ちゃんが折り紙をはじめました。僕は子供の頃、絶対に鶴なんて折ることができなかったです。

焼きマシュマロ。火傷しないように見守る母。あ、話は変わりますが、11月7日は「いい女の日」でした。

悠理ちゃんが新製品の「グランベーシック 3ルームトンネルドーム WXL-BJ」に興奮して踊り狂い、ご両親は大爆笑。

昨晩はぐっすりと眠り、翌朝。天気にも恵まれ、本日はおもいっきり越後妻有を楽しみに出かけます。

まずは「道の駅クロステン十日町」へ。この道の駅で名物の工芸品「つるし雛」に興味津々の悠理ちゃん。お目が高い。

店員さんのユニフォーム。長岡造形大学の生徒さんたちがデザインし、道の駅のお客さんの投票で決めたのだとか。素敵です。

そして、越後妻有といえば「大地の芸術祭」! まずは「うぶすなの家」へ。豆知識ですが、すすきのふわふわは全部タネです。

ココでは、集落のお母ちゃんたちが古民家でおいしい地域の保存食やおふなどでおもてなしをしてくれます。

うぶすなの家は日本を代表する大工と陶芸家たちがアート作品として改装。伝統と新しさの見事な融合がカッコよかったです。

秋の祭典は11月上旬で終了。「『大地の芸術祭』の里 越後妻有2020冬 SNOWART」 は2月開催なので、ぜひ!

立派すぎて驚きました。地元の野菜などが売られています。下の器までついてきて、なんと。ひと束100円也!

お料理までもが芸術的です。一度は宿泊してみたいなと思っていたら、なんと宿泊もできるそうです! みなさんもぜひ。

うぶすなの家のおいしいごはんにご満悦の悠理ちゃん。いつのまにか悠理ちゃんは取材班のアイドルに!

移動をして、里山のど真ん中にある小さな科学館、森の学校「「森の学校」キョロロ」へ。生き物探検へ参加します。

野生の生き物に会えるのでしょうか!? 入口にいたのはミシシッピアカミミガメ。ふたつの意味で噛みそうな名前…。

案内人はキョロロの富塚茂和さん。このあたりから悠理ちゃんの怒涛の「?」ラッシュがスタート! 好奇心の塊とはこのことです。

吸い込むとケースの中に虫を捕獲することができる吸虫管。この道具は虫より先に悠理ちゃんの心を捕獲しました。

悠理ちゃんは森のすべてに興味があるかのように、終始ごきげんで落ち葉の上を走りまわってくれました。

なんで子供は穴をのぞき込みたくなるんだろう? なんでも遊び道具になってしまう子供に尊敬です。

池の中を探索。みんなが捕獲するなか、お父さんは写真に写せないほど小さいドブシジミのみで悔しいモード。

富塚さんが捕獲したカエル。手を閉じて10秒間真っ暗にするとあら不思議。寝ちゃうんです! すごいので、ぜひ真似してみてください。

ヤゴを見つけて悠理ちゃんは大喜び、お父さんは心から気持ち悪がる。お父さんのオチャメな一面が見れました。

五感で大自然を楽しんだ越後妻有。お腹もすきましたし、キャンプ場に戻ることにしましょう!

なんで人は秋になると紅葉を見たくなるのでしょうか? なんで人はわざわざ手間をかけてでもキャンプに行くのでしょうか? 家族とその時間をすごして、一緒に笑ったり、一緒に考えたり、時には寒がったり。同じ時間を家族ですごす。キャンプならではの特別な時間がその答えかもしれない。北田家を見ていて、そう感じたのでした。

ご紹介が遅れました。今回お世話になった「無印良品津南キャンプ場」。面積は日本最大級を誇り、サイト内も風景もとても美しいところ。

ある日、娘さんから「たべものはココロを通るの?」と質問されたそうです。あなたなら、なんて答えますか?

北田夫婦は「まずココロがどこにあるか考えてみよう」と答えたそうです。あなたのココロはどこでしょう?

食欲の秋! ごはんですよ〜! まずは悠理ちゃんからオーダーいただきました、ほっくほくの焼き芋です。

2日目はおふたりにも料理してもらいました。デザイナーだからなのか、とっても器用に手際よく作ってくださいます。

スペインではパエリア鍋で作った料理は全てパエリアと呼ぶ説が。今回は「LOGOS 吊り土鍋」で作ったのでツリリア?

あら? なんでトンカチを持っているのでしょうか? とってもワクワクしたお顔をしている天使ですが…。

正解は牛肉の塩釜。「LOGOS the KAMADO コンプリート」で簡単にできました!

この料理、塩を2kgも使用するんです(笑)。塩の付いているお肉の側面は塩辛いので、カットして肉野菜炒めに。

おいしいごはんに北田ファミリーご満悦! この笑顔を見られれば、今回の秋キャンプもばっちぐ〜です!

21時。悠理ちゃんはさすがに疲れて寝たかなと思ったら、持ってきた昆虫図鑑で今日の復習。すごい探究心だ!

その頃、大人たちは手作りソーセージのお時間。腸にお肉を詰める作業が意外とむずかしいんです。

なんとか様になりました! 味はおしかったのですが、食感がハンバーグみたいだったので、次こそリベンジしたいです。

さすがに夜は冷えます。この時の気温は約7℃。でも、空気は透き通っていておいしく感じます。でもやっぱり寒いです。

ほかのキャンパーもいたのですが、不思議とまわりの声があまり響かず、自分たちしかいないと錯覚してしまうほどの心地よさでした。

翌日の朝。雨に起こされました。が、起きるとみるみる晴れてくる。なんとか最終日も天気はもちそうです!

みんなでバトミントン。そうでした。スポーツの秋ですもんね! 秋ってなんでもありすぎる気が…。 

津南キャンプ場は釣りもできるのが特徴です。北田パパは昨日シジミしか捕獲できていないので真剣そのもの。

魚が元気か疲れているのか。魚に見せたいのか、虫に見せたいのか。いろんな条件に合わせたルアーたち。マニアック!

悠理ちゃんも釣りにワクワク。悠理ちゃんは釣れた時のために網を持って待ち構えます。

3年ぶりに天気に恵まれた秋キャンプでした。いつ釣れるか、いつ釣れるかと待つ時間も3人は楽しそうでした。

やりました! ニジマス! 釣れて一番うれしかったのは紛れもなくお父さん。パパ、さすがです! 

釣果は5匹。夢中な姿は探検中の悠理ちゃんと瓜ふたつでした。取材班はシジミを期待していましたが(笑)。

魚の内臓をさばいて取り除きます。血がたくさんでて気持ち悪い。でもこの瞬間をちゃんと見れるのもキャンプの魅力。

さばいたニジマスは新製品の「炭火サンマ焼き器」で塩焼きに。ニジマスで秋を感じちゃいました。

おつまみにチーズフォンデュ。具材にパンや野菜もいいですが、新潟名物の柿の種やとんがりコーンもおすすめです。

新製品の「LOGOS ワッフルパン」でワッフル作り。簡単で朝食やおやつにぴったり。バターを塗るのがポイントです!

メープルシロップをかけて召し上がれ。いい頬張りっぷり! 甘いものって、やっぱりはずせないよね〜。

娘の悠理ちゃんの名前は、お母さんの由佳里さんとひらがなで一文字違い。友達みたいに育ってほしいと願ったそうです。

なによりも生き物探検が一番楽しかったと笑う悠理ちゃん。両親もあんなに夢中になるとは思っていなかったようです。

すすきがプライベート感を演出してくれる津南キャンプ場。今年の営業はこの日まで。みなさま、来年、ぜひ。

越後妻有での秋キャンプ、これにて終了です。取材終了後の帰り際にパシャり。3日間、本当にありがとうございました!

取材後記
越後妻有の“気”
越後妻有の“気”  今回の秋キャンプ、新潟には何度か訪れたことがありましたが、僕自身ははじめての越後妻有です。振り返ってみて思いますが、とにかく「気」がいい。まさかこんなに豊かな場所だとは思ってもいませんでした。
 初日、まず立ち寄ったのは越後妻有の近くにある六日町の道の駅「南魚沼 雪あかり」です。なかなか大きな道の駅で、並んでいる季節の野菜や 魚沼産のコシヒカリ、漬物や調味料などのお土産品など、とにかくその種類が豊富で、眺めているだけでも楽しめる場所でした。しかしながら、「そうは言っても田舎でしょ?」と思ってましたがとんでもない。約150台が入る駐車場はほぼ満車で、店内は人とすれ違うのに少し苦労するほどにぎわっていました。この瞬間、東京にいた時よりも、越後妻有という場所にワクワクしている自分がいたのでした。
 キャンプを楽しんだ「無印良品津南キャンプ場」は3連休ということもあり、たくさんのキャンパーが訪れていました。ちょうどイベントで「巨大鍋で作る飛騨牛鍋」というのを開催していたのですが、こちらも大行列。とにかく利用している人たちがなんだかとてもおだやかで、津南キャンプ場が愛されているのが、雰囲気としてとても感じられました。
 そして、グッドタイミングで行くことができた「大地の芸術祭」です。開催最終日にギリギリ間に合いました! そのなかの「うぶすなの家」という場所に行ったのですが、願入(がんにゅう)というまわりに4軒しか暮らしている住まいがない集落で、そのうちの1軒が2004年に中越地震で被災。その民家を2006年にリノベーションした作品です。「うぶすな」とは「産土」と書き、自分の生まれた土地やその土地に続く神様を意味するのだとか。
 「うぶすなの家」の入り口。そこには大きな竃がありまして、そのデザインがとてもかわいいんです。聞くと、ほかの囲炉裏や洗面台やお風呂なども含めて、それぞれを全国の日本を代表する陶芸作家さんが作られたとのこと。そして、その器を使って、地元のお母ちゃんたちが中心となって、コシヒカリや旬の野菜、山菜やきのこを使った料理をつくってくれます。そのお母ちゃんたちの生き生きとした姿。これが一番魅力的な作品なのではないかと思うほど、とっても土地としての「気」がよいところでした。

“間がいい”家族
“間がいい”家族  2日目に行った「森の学校」キョロロでの里山の生き物探検は娘さんの悠理ちゃんが大活躍でした。案内してくださる富塚茂和さんに草木のことや虫のことなどを説明をしてもらいながら山の中に入って行くのですが、悠理ちゃんは360°全方向に触覚があるかのうように興味のアンテナを張り巡らし、気になったものすべてに「なんでこうなの?」と質問をぶつけます。それをひとつひとつ丁寧に答える富塚さんとの会話は、まるで教育番組で放送されていそうなほどおもしろかったです。
 たとえば、富塚さんが植物を触りながら「この植物を触るとかゆくなってしまいますので、触らないようにしてください」と注意をうながすと……。

悠理ちゃん「なんで先生はいま触ってるのにかゆくならないの?」
富塚さん「アレルギーには個人差があって、私は平気だったのです」
悠理ちゃん「じゃぁ、悠理も平気かもしれないよ?」
富塚さん「おっしゃる通り」
悠理ちゃん「じゃぁ、触ってみる!」
富塚さん「でも、かゆくなったらつらいので、今日はやめておきましょう」
悠理ちゃん「んー、わかった!」

 こんな感じのトークが約2時間ノンストップで続きます。聞いてるだけで幸せになるほど、平和な会話です。
 悠理ちゃんの好奇心や探究心に驚き、目がいくのですが、一緒に参加している北田さんご夫婦の「接し方」も注目でした。なぜなら、楽しんでいる娘さんとの距離感が絶妙なのです。
 夢中になっている娘さんを邪魔しないように。かといって放っておくわけでもなく。その「間」の取り方が絶妙にいいのです。
 あとでご夫婦に聞くと、子育てをしている意識はあまりなくて、「一緒に生活しているだけ」という意識なのだそうです。嫌なことはしないし、嫌なことはさせない。その絶妙なお子さんとの「間」の取り方が、誰かに「あれしろ」「これしろ」と言われたのではなく、自由に、しっかりと自分で考えて自分で生きるような、力強い子に育っているんだと感じました。

「たべものはココロを通るの?」
「たべものはココロを通るの?」  舞台演出家の三谷幸喜さんが言っていたのですが、もしも海外にひとつだけ言葉を持って行くなら「What is this?」なのだそうです。「これはなんですか?」という言葉さえあれば、すべての言葉を知ることができる。すべてのコミュニケーションをはじめられる、と。
 まさに今回の悠理ちゃんは「?」の連続でしたが、お父さんも負けないぐらい「?」製造機です。
 実は僕はふだん梅干しのお仕事をしていまして、梅干しを使ってイベントや商品開発をしているのですが、デザインをお父さんの北田進吾さんに依頼し、ご一緒することがよくあります。そして、打ち合わせをするたびにとにかく「なんで?」と聞いてきます。なんなら、「そもそも梅干しってなんだろうね?」みたいな、「そこからですか!」とツッコミたくなるような質問をしてきます。親子は似るって言いますが、似すぎてて驚きました(笑)。でも、なぜ北田さんがそうしているかというと「なんで?」を解決するのがデザインであると考えているからだとか。
 道の駅でご夫婦がいいなと思うパッケージデザインの物を選んでもらいました。上の写真がそれらなのですが、すべてに共通することがあるそうです。それは、表面的に着飾ったデザインをするわけではなく、正直にデザインして、その物「らしさ」をしっかりと表現できていること。発売から長い時間培ってきた「これ、おいしいですよ!」とパッケージが言ってくれていると感じられるものなんだそうです。あくまでも「カッコイイ=格好良い」ではなく、「格好が良い」。つまり、姿が良い。なりが良い。おふたりもそれを意識しながら日頃のデザインをされているそうです。そんなご夫婦が一番気になったのは、まわりの包装紙に「カニ」が描かれている柿の種。サルカニ合戦をモチーフに描かれているのですが、一瞬「なんでカニ?」と思って気になっちゃうあたりが、とっても好きなデザインとのこと。
 やっぱり北田さんが意識するのは「なんで?」。ある日、悠理ちゃんがお父さんとお母さんに突然「たべものはココロを通るの?」という質問をしました。みなさんだったらなんて答えますか? 北田夫婦は「まず、ココロがどこにあるか考えようか?」と答えたそうです。
 この「不思議」に気づくことができなくなることが「大人になる」ということだったりするのかなと、悠理ちゃんを見て思ったのでした。そして同時に、キャンプはその「不思議」の感性を研ぎ澄ませてくれる遊びであるようにも思えました。大自然の中ですごす大切な時間は、五感が研ぎ澄まされ、当たり前じゃないことに気づかされるのかもしれません。
 食あり、アートあり、スポーツありと、「やりたいことは全部楽しんじゃえ!」という、まるで幕の内弁当のようだった今回の秋キャンプ企画。
 でも、一番の「収穫の秋」は悠理ちゃんの「?」だったのでした。


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