JOINな8月

VOL.115

JOINな8月

5月号から、テーマをたてて振り返っている月刊LOGOSですが、8月号といえば、JOIN ALIVEしかありません。だって、創刊2号の2011年から昨年までの9年間、ずっと取材をさせてもらって、毎年の8月号で紹介してきたのですから。実は本誌担当プロデューサーからは「写真は35枚ぐらいまで。MAXでも40枚ぐらいまでで」とのしばりがあったのですが8月号はダメでした。だって、JOIN ALIVEなんだもの!

撮影/関 暁  文/唐澤和也

01JOINな8月

月刊LOGOSは皆様
2015年は月刊LOGO
「LOGOS ナバホ T
「SAKANATRIBE」効
というわけで、どどーんと47枚で振り返ります。振り返りながら再確認できて、感謝の二文字を胸に刻み直したのですが、9年間という月日はダテじゃなくて、点じゃなくて線で取材&撮影を積み重ねられたのでした。改めて、有難うございます! というわけで、どどーんをGO!

すべての写真を見る

02

 北海道といえばなに?と聞かれたら、JOIN ALIVEと僕は2秒で答える。

 「点ではなく線で」とか「点ではなく線で考えろ」といった言葉は、ビジネスの世界を中心に語られることが多いようですが、北海道のJOIN ALIVEは取材者としての「点ではなく線」の有り難さを体感できた現場でした。
 だって、リアル北の国からでしたから。たとえば、南雲さんファミリー。南雲さんファミリーとは、2012年のJOIN ALIVEからお世話になっている北の家族代表のこと。はじめて会った時は長女の羽那ちゃんが8歳で次女の羽瑠ちゃんは4歳だったのに、昨年2019年では羽那ちゃんは15歳で、次女の羽瑠ちゃんは11歳(いや、当たり前だけど)、なんだったら長女の羽那ちゃんはお母さんの身長をこえちゃったりもして。いやはや、1回だけという「点」ではなく8回という「線」は、なんと言えばいいのか、夏に会うのにお年玉をあげたくなるような、もはや親戚のおじさんのような感覚を抱くようにさえなったのでした。
 さて、羽那ちゃん&羽瑠ちゃんの成長ほどではないけど、アウトドア未経験者だったなんちゃって編集長を、まがりなりにもアウトドア経験者に育ててくれたのも、JOIN ALIVEでした。早朝から夜の9時まで取材、睡眠時間は3~4時間と体力面ではハードだったけど、取材でいろんな人の言葉を聞けることを<おもしろい!>と心底思えたのが大きかった。これは、LOGOSのイズムのひとつであるEnjoy Ouing!という言葉ともリンクするなぁと感じるのですが、人は楽しいことのほうががんばれるのだと思います。
 いや、“がんばれる”はなんか違いますね。
 いま、この言葉の違和感に引っかかれたのも、JOIN ALIVEのおかげです。2012年に、南雲家の父・宏明さんからこんな言葉を教えてもらえていたのですから。
「最初にアウトドアを始めようと思った時、その道の先輩にひとつだけ教えてもらったんです。がんばるなって。アウトドアは自然の中でシンプルに楽しむものなのに、設備やなんだって、みんながんばりすぎて嫌になるって。だから、家族で行くキャンプも決め事を作らずにがんばらないって決めてるんですよ。ただ……いったい何歳になるまで娘たちは一緒に来てくれるのか。そこだけは、娘たちにがんばってほしいですね(笑)」


 さて、突然ですが、お知らせです。
 私、唐澤和也は、初代月刊LOGOS編集長を卒業することとなりました。
 時節的にあのことと関係していそうに思われてしまいそうですが、一切無関係だったりします。実は、3年前ぐらいから準備を重ねてきておりました。こういう大切なことには複数の理由がごちゃごちゃと混ざっているものなのですが、大きな理由はふたつあります。
 ひとつは、ある時ふと「もし、100年後も月刊LOGOSが残っていたらおもしろいかも」と思いついてしまったということ。その頃にはインターネットというツールを超えるものが生まれているかもしれませんし、逆に、紙媒体というアナログな表現の価値が見直されているかもしれない。ま、表現される媒体はなんでもいいし、いまとはまったくノリが違うコンテンツでもいいのだけれど、とにかく「月刊LOGOS」が残っていたのなら笑うなぁー!と想像しながら実際に笑っていたのです。そして「月刊LOGOS」の未来について考えました。幸いなことに体力はあるほうなので、しばらく続けられるとしても、10年後はどうなのか? 僕ひとりで編集長をまっとうする限り、いつかは終わりがくる。だったら「月刊LOGOS」の終わりではなく、編集長としての自分の終わりを意識するようになりました。
 そして、もうひとつの理由は(実はこちらの理由のほうが大きいのですが)2代目月刊LOGOS編集長にふさわしい男と出会えたこと。どうせ次号から本人が登場するので、彼にまつわる詳細は伏せておくとして、ひとつだけ読者にお伝えすると「ペグダウン」という言葉を最初に習った時に「なにダウンですか?」と聞き返していました。つまり、ペグという言葉を知らなかったというアウトドア初心者です。実はこの会話のやりとり、かなりのデジャブでして、私唐澤もはじめて「ペグダウン」という言葉を教えてもらった時に「なにダウンですか?」と聞き返しております。どうやら、編集長のくせにアウトドア初心者というイズムだけは受け継がれているようです。
 さて、最後にですが、もうひとつのお知らせがあります。
 私、月刊LOGOS編集長は卒業しますが、セレクションカタログやPAPER LOGOSといった各種媒体の編集長の座はまったくもって卒業する気はございません。むしろやりたいことだらけだったりします。実際、連日の真夏日が続く東京でもいままさにPAPER LOGOS最新号を作っている次第。月刊LOGOS愛読者の皆様ならば、すでにご存知だと思うのですが、この春以降、新規の取材・撮影が難しい現実がありました。でも、だからといってなにもしないのも癪(しゃく)なので、今回は“読むPAPER LOGOS”として文庫本仕様でお届けします。2012年~2019年までのPAPER LOGOSから“読む”をコンセプトにセレクトしているのですが、JOIN ALIVEは好きな特集が多く迷いに迷いつつ、2013年を選ばせてもらっております。8年間のアーカイブがあるってすごいです。トータルページ数はなんと320ページです。
 てなわけで、来年のJOIN ALIVEで皆様と再会できることを強く願って。
 来年の僕は月刊LOGOS編集長ではありませんが、PAPER LOGOSあるいはセレクションカタログ編集長としてなのか、はたまたプライベートでなのか、がんばらず、楽しんで参加したいと思っております。


キーワード

Share

Share

お得な特典が盛りだくさん!

無料会員

スタート

新しくなったロゴスファミリー会員。

ロゴス製品を愛用されている皆様と「家族」のようにつながっていきたい。そんな思いから作られたのが「LOGOS FAMILY 会員」です。 会員登録(無料)をすることで、ポイントの利用、購入商品の管理、イベント参加への申込など、さまざまな特典を受けられます。また、 有料会員になることで、お買い物時に10%OFF、最新セレクションカタログ引換クーポンのプレゼントなど、さらにお得な特典が受けられます。