さて皆様、先週末はお月見されましたか?
中秋の名月は過ぎてしまいましたが、来月の十五夜、来年のお月見に向けてお供え物について少しご紹介します。
【ススキ】
ススキは定番の飾り物ですね。
このススキは月の神様をお招きする「依り代(よりしろ)」として供えられます。
依り代とは神様が依り憑く対象のことで、本来は稲穂が主流の様ですがこの時期に稲穂が揃わなかったため、形が似ているススキが使われるようになったと言われています。
また、古くからススキは魔除けの効果があるとも信じられていた為、お月見の後お供えしていたススキを軒先に吊るすことで、1年間病気をしないという言い伝えもあります。
【お月見団子】
お供え物といえば真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか?
ではなぜお団子をお供えするようになったのでしょうか。
元々は収穫された里芋などのイモ類や豆類がお供えされていたようですが、江戸時代後期になると“五穀豊穣の感謝を込める意味”で収穫したお米で作ったお団子をお供えされるようになったそうです。
そして保存面や形状が月を表しているなどの理由からお団子が定着していったようです。
また丸い形は縁起がいいという事で、健康や幸せになれるとも考えられていたようです。
…お供え物は食べてもいい?
前述したように、お団子のように健康や幸せを祈願する意味もありますし、食べることによって神様との結び付きが強くなると考えられているので、食べてもいいと言われています。
また地域によって昔ながらの十五夜の風習が残っているようで、有名なものでは長崎県の五島の一部で「まんだかな」というものがあります。
子供たちが連れだって「いもはまんだかな〜」と言いながら色々なお宅を訪ね歩き、芋やお菓子をもらって歩き回るそうです。
日本版のハロウィンみたいですね!
小さい頃からなんとなく知っていた行事ですが、由来や意味を知る事で十五夜を身近に感じることが出来たのではないでしょうか。
綺麗なお月様を眺めてお団子を頬張る…
1年間の健康と幸せを祈りながら、ゆったりした時間を過ごされてはいかがでしょうか(^_^)